スロットルアシストとは

ロングツーリングで握力をサポートするスロットルアシスト

ロングツーリングをしていると意外なほど体力を使います。
移動はエンジンによって行われるのでどこに体力がいるのかと思うかもしれませんが、バイクの場合運転中の姿勢の維持や周囲へ注意を向けることによる緊張感、また重心を使って方向転換をすることによる体幹部の筋肉疲労があります。

そしてもう一つ乗って初めてわかる疲労の原因として、グリップ部分を握り続けることによる筋肉疲労があります。
特に大型の旧車の場合には、スロットル部分を開閉するのに力が必要になることが多く、長く開き続けるためにはかなりの体力が必要になります。

街乗りなど、信号機や交差点で頻繁に停車をする環境ではそれほど感じないかもしれませんが、高速道路などノンストップで走行できる環境になるとずっと開いたスロットルを維持していかないといけません。

このずっとスロットルを開いているという作業にはかなり握力が必要になるので、慣れないと手がしびれてきてしまいます。
そこでスロットルアシストというグッズを使用することにより、手首を乗せるだけで一定のスロットルの開き具合を維持することができます。

スロットルアシストはグリップ部分に取り付ける板状のアイテムで、手首を乗せるようにして使います。
このアイテムが特におすすめとなるのはアクセルが重いタイプの車種で、長く乗っていて手首に痛みや疲労を感じる場合につけておくと便利です。

スロットルアシストの活用シーン、選び方

便利なスロットルアシストですが、使い方によってはかえって不便を感じることもあるようです。
というのも取り付けることで大きな板状のものが手元についてしまうので、少し力を入れただけでスロットルが大きく回ってしまうこともあり、ご操作の原因になってしまうからです。

使い慣れていないうちはそうした危険があるのでできるだけ慎重に使用するか、信号など停車位置の多い道を走行する時は取り外しておいた方がよいかもしれません。

スロットルアシストとして販売されている製品は高くても1000円くらい、安いものなら数百円で購入ができるので一つ購入しておいて使用するときだけ装着するというのもおすすめの使い方です。
中には完全に手を離してもスロットルが回ったままになっているものもあるようですが、そちらの使用はかなり慣れた人にのみおすすめとなります。

自分でスロットルアシストを洗濯バサミなどを使って手作りする人もいるようですが、意外に壊れやすかったりしますし、市販品もそれほど高いものではありませんのでできればきちんと製品になっているものを使用した方がよいのではないかと思います。

材質としてはスチール製やプラスチック製などがあり、形状もかなり異なるのでいろいろ試してみてもよいかもしれません。